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  • “違い”を探し、“違い”を味わい、“違い”を楽しむ

     “違い”にこだわるからこそ、人生は複雑で魅力的だ。
     海外に旅に出るということは、まさに、その活動を短期で凝縮できる
    ひと時だと言っても間違いはない。想像力を駆使して、≪違い≫を探す。
    空の色、風の音、人々の笑顔、街並み、食するもの、ひとつひとつの中に
    貪欲に違いを発見し、素直に感動する感性。
    あなたが持っている、その素晴らしい感性を引き出し、豊かな旅のお手伝いをしたい。
    それが私の願いです。
     “感性を刺激しに旅に出かけませんか?”
    そんな招待状のようなレポートをこれから皆様にお届けしたいと思います。
                                ペコン倫子

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  vol.2 「2016年2月」

進化を続ける街

ディジョンの紹介は、様々なガイドブックで既に記載されている通り、14-15世紀ブルゴーニュ公国として栄えた街である。現在、周辺都市を合わせると人口25万人、フランスでは20番目の規模となっています。
通貨統一、ユーロ誕生の直前、1999年秋にディジョンに到着した私は、現在までの16年間、
この街のドラスティックな変化を体感しながらフランス語で生活するという-ゼロからの新しい人生を始めました。
2001年3月18日、市長選挙で、1935年から政治を牛耳っていた右派が、4%差で敗れました。この夜は”僕の友人が市長になった!”と歓喜した人々でバーは大いに賑い、とりわけフランス映画の俳優顔負けのルックスだったレブサマンへの女性票の貢献は大きいものでした。

レブサマン市長

<レブサマン市長>
こうして66年ぶりに左派出身の社会派市長フランソワ・レブサマンが誕生しました。フランスでは、政治も企業もそうですが、人事が変わるということは、文字通り「変化」が起こると同義語でなければいけません。以降、15年間で街の開放性、共存性、快適性、機動性などが、大きく改善され、住民を魅了しています。
レブサマンは、仏大統領選の選挙対策委員長、労働大臣を経て、現在も市長として、変革を継続しています。

リベルテ広場

<昔はただの駐車場だったが、憩いの広場として賑わう旧ブルゴーニュ公宮殿前のリベルテ広場>

衛兵の間

<旧ブルゴーニュ公宮殿の右翼にあるディジョン美術館。(入場無料)
フィリップ豪胆公と息子・ジャン無畏公の墓が納められた「衛兵の間」>
朝7時から20時まで7分間隔でこのかわいい、明るいミニバスが街の中心を循環しています。
お年寄りや妊婦、子供づれの親子などの外出の味方です。もちろんすべての人が対象で、こちらも無料!

市内を回るナベット・バス

<市内を回るナベット・バス>

スポーツ・文化施設の充実

発足時に日本のJリーガーだった松井選手が在籍したディジョンのサッカーチームは、年々実力が上がっており、ディジョンのプロバスケットチームは、国内有数の位置についています。
一方、音楽施設では、フランス内でも最高レベルの音響と評価されるコンサートホール
「オディトリウム」を持つ。東京、大阪、京都の近代的で高品質な音響設備を持つ
日本の著名ホールに決して引けをとりません。外観、内観の両面で美しい設計に圧倒されます。
「オディトリウム」は街の中心から徒歩、またはトラムで数分の位置にあります。  

近代的建築

<道路の上にまたがるオディトリウムの近代的建築>

2015年、ブルゴーニュのクリマが世界遺産に認定

ブルゴーニュの気候と格調高い味わいを生み出す、複雑に細かく分かれるぶどう畑が、昨年、世界遺産に認定されました。そして、2018年にはフランス内で4都市のみに選定された
シテ・インターナショナル・ガストロノミーの完成も控えています。ディジョンは、世界の人々を迎える受け入れるブルゴーニュの玄関口(パリ・シャルルドゴール空港から直通のTGVで1時間45分)として、そのハード・ソフト面共にさらに整備を進めているところです。
観光大国であるフランスの威信をかけても、世界遺産を勝ち取ったディジョンは、観光都市として躍進しないといけないから。
そんな背景をひしひしと感じるのが、観光局のホームページの充実ぶり。ツーリスト向けの情報はもちろん、ツーリズム関係者を指導する研修も様々と用意されており、意気込みが伝わります。

快適なフランス式民宿も急増

必要不可欠であるホテルについては、星付きホテルが、次々と改築される一方で、割安でアットホームな宿泊先ともいえる、フランス人家庭に泊まる“シャンブル・ドット”も増えています。
高級住宅地である隣接のタラン市にあるシャンブル・ドットを訪れました。こちらは、
自宅内の子供部屋2室を1室に完全にリニューアルし、昨年、オープンしたばかり。旅行好きだったジャン・マリとジュヌヴィエーブ夫妻が温かく迎えてくれました。趣味でパン職人の資格をとったという、ジャン・マリは、パン粉選びからこだわり、彼のパンやブリオッシュ、パンデピスは、すべて手作り。そこにジュヌヴィエーブのお手製ジャムに絞りたてのオレンジジュースが添えられています。
基本は朝食のみですが、リクエストに応じてブルゴーニュ料理教室&夕食もOK。レッスンは仏語または英語ですが、日本語のレシピを用意しますよ!とほほ笑む。
いつもの旅のスケジュールを少し緩めて、“通過者”から、“疑似生活体験者”へ。
ディジョンは、そんな貴方を温かく、歓迎するはず。

好評なベットのある寝室

<高品質のマットレスが安らかな眠りに誘うと好評なベットのある寝室>

オール手作りの朝食!

<オール手作りの朝食!>  

 

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