カルナックの巨石群とモン・サン・ミッシェル、トゥールーズ 

2010年9月18日~27日  兵庫県/城戸 佐知子様

モンサンミッシェル 先史時代の遺跡に行く、というのが今回の旅行の目的でした。(いつも大体同じ目的ですが…)。調べてみても、結構レンタカーで廻ったというようなブログが多く、不安になりながら申し込みましたが、公共交通機関を使いながら長時間の移動の快適さにまでご配慮をいただき、「お前と旅行するといつも石と墓ばかり」とぼやく(と言いながら楽しんでいる)60代後半の母を連れて、とてもスムーズに旅程をこなすことが出来ました。

目的地は3つ。モン・サン・ミッシェル、カルナック、トゥールーズ(ルフィニャック洞窟、ラスコーⅡ)でした。モン・サン・ミッシェルはいたるところから日本語が聞こえ、本当に海外にいるの?!と思うほどでしたが、そこから先はほぼフランス語しか聞こえてこない世界。それでもカルナックの巨石群を目にした瞬間から大興奮でした。4㎞にわたり延々と続く巨石群は柵の向こうで面白くない、と言う声も聞いていましたが、そんなことはどうでもいいくらい素晴らしい光景でした。10㎞以上歩いたでしょうか。要所、要所で迷いそうになると、まるで導き手のような人が現れて、いろいろと教えてくださいました。

カルナック 手配していただいたカルナックのホテル「Le Diana」はとても素敵なホテルでした。遺跡は遠かったのですが、遺跡まではputit trainという汽車のような乗り物の停留所が近く(ついでにputit trainのドライバーさんは優しく気を使ってくださいました。・・・頼りない日本人。と思われたのでしょうか)、国鉄の駅に行くバス停も近く、目の前は海、リゾートホテルでスパやプールがあり、ベランダでくつろぐことが出来ました。でも、何よりもフロントの方々、レストランの方々が皆さん優しく、言葉の壁を不安に思うことなく時間を過ごすことが出来ました。フロントの若い女性は英語を話されたのですが、日本人を迎えるのが初めてで混乱しているんです。と言いながら、一生懸命タクシーを捜してくださったり(結局つかまらなかったのですが…)、また別の女性は早朝に出かける私達がホテル敷地内で迷子になっていると何度も探しに来てくださったり、本当にお世話になりました。レストランのロブスターと生牡蠣、本当においしかった。
移動のことなどを考えて選んでいただいたホテルだと思いますが、もう一度行ってみたいホテルの一つとなりました。

ちなみにトゥールーズへの移動日、早朝からバスを乗り間違え(同じ時間に違う会社のバスが…。それもほとんどスクールバス状態で、子供たちがいっぱい…)、危うく国鉄の駅にいけないところでしたが、ドライバーさんが気づいて、バスターミナルに寄って、駅行きのバスに乗せてくださいました。後で会ったフランス在住の日本人の方には「パリではありえない。」と言われました。たくさんの人に助けられて無事にトゥールーズへ。

  • 名物オムレツ

    モン・サン・ミッシェルの名物「オムレツ」

  • 放牧される羊の群れ

    放牧される羊たち

  • カルナックの巨石

    カルナックの巨石

トゥールーズでは公共交通機関の及ばない区域に行くので、現地のガイドさん(日本人)に案内していただき、フランスの美しい村を交えながら、目的地の洞窟に行きました。ルフィニャック洞窟は奥までトロッコで行く趣向で、マンモスの洞窟には何千年、何万年の時間が濃縮されているようでした。ラスコーⅡはレプリカですが、本当に素晴らしく、これを11年かけて作り上げた現代の研究者や画家の方々の技術と熱意に打たれました。

田舎町から南西部までの1日の移動、ひたすら電車に乗っていましたが、駅や電車内にいろんなドラマがあり、車窓には大きな農業国フランスを感じさせるトウモロコシ畑(家畜用)、牛や羊の放牧、ブドウ畑が延々と続き、飽きることのない列車の旅でした。列車のチケットも全て手配いただいており、安心して旅を続けることが出来ました。  

  • パリは素通りの少し特異な旅になってしまったかもしれませんが、田舎町を堪能し、多少の不便さも楽しく感じさせてくださった旅行を手配いただき、本当にありがとうございました。
    今度はブルターニュをゆっくり回りたいと考えています。まだまだ石の遺跡が(もっと田舎に??)たくさんあるので、もしかしてまた「とんでもない依頼」になるかもしれませんが・・・

    出発までに、何度も細かい質問をさせていただいたのですが、すぐにお返事いただき、カルナックの路線バスの時刻表までご用意いただき(それなのに間違えた…)、個人旅行とは思えない至れり尽くせり感を味わいながらの旅でした。
    児玉さん、本当にありがとうございました。迷子になりそうになると森の奥から突然現れた人まで、全て児玉さんが用意してくださったのではないかと思うくらい、運に導かれた旅でした。
  • ステンドグラス
 

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