フランス情報とフランス旅行記 2015年4月

  • ジャンジャン・ピエール
    フランス旅行を手がけて20年。私自身もいつも感じることですが、本当のフランスらしさは、パリから先にあります。

  • 画像
 

 ランデヴー・アン・フランス2015③  2015.04.27 Mon

クリュニーに到着しました。

私は15年ほど前に一度訪れたことがあったのですが、その時の印象とずいぶん違うというのが正直なところです。
さて、何が違っていたのかというと、観光地として整備が進んだということです。
15年前は以前ヨーロッパ最大の修道院が立っていた殺風景な場所の近くに櫓があってその上から説明を受けました。
今は修復も進み、又タブレット端末を使ったイメージ画像を見て、当時の壮大な修道院を簡単にイメージできるようになっています。修復はここに通う学生たちが行っているのだとガイドさんが教えてくださいました。

※クリュニーの学生の制服

場所が中途半端で、日本のツアーコースになかなか組み込まれていませんが、訪れる価値のある場所だと思います。

クリュニーの近くには、今回は立ち寄りませんでしたが、シャトー・コーマルタンという美しいシャトーもあります。
http://www.chateaudecormatin.com/fr

さて一行はクリュニーを出発して本日最後の視察場所、ロカボート社に立ち寄りました。
この会社は、観光客向けにフランス国内はじめヨーロッパの運河や河川でのレンタルボートサービスを提供している会社です。
日本の方には、レンタルボートは馴染みがあまりないですが、欧米人には人気のようです。
定員2名から12名くらいまででボートを借りてバカンスを楽しむというものです。何と船舶の免許は不要とのこと!
本当でしょうか!?
場所にもよるのですが、例えばブルゴーニュの運河は一方通行で速度制限も10キロ位までに制限されているので、
危険ではないようです。

夕方18時過ぎ、無事ボーヌのホテルにチェックイン。
私たちの本日の宿泊は、弊社のお客様にもよくご利用いただいている、「オステルリー・ル・セドル Hostellerie Le Cedre 」。5ツ星ホテルです!!ホテルの庭にある大きなヒマラヤスギ(Cedre)がこのホテル名の由来のようです。
なかなか雰囲気のある良いホテルですが、5ツ星というにはどうかと思ってしまうのは私だけでしょうか。

※オステルリー・ル・セドルの客室(Privilege Room)

フランスのホテルの星の基準はとても微妙です。1ツ星から始まって、5ツ星。更に5ツ星パラスまであります。5ツ星パラスに関しては、誰もが認める豪華ホテルということで間違いないのですが、3~5くらいまでが非常に微妙。今回はグループが2つに分かれ、このセドル(5ツ星)に日本人を含む半分が、ル・セップ(4ツ星)にアメリカ人など
半分が宿泊しました。そのためル・セップの支配人が私たちの視察の準備をしてくださっていたので、ディナーまでの短い時間にル・セップの視察もできました。

※ル・セップの客室

上記2つの部屋の写真を比べても、個人的な趣味の問題は別にすると、正直なとこと優劣はつけがたいと思います。
ル・セップの方が場所は良く格式があるのは間違いないのですが、ホテル内は増築に増築を重ねて迷路のようになっていますし、部屋による差がかなり大きいです。

そして、今日のディナーは、ボーヌのドメーヌ「ブッシャール・エイネ・エ・フィス Bouchard Aine et Fils 」にてプライベートディナー。食事の前にドメーヌの案内をしていただきました。このドメーヌの特徴は、素人にもわかりやすい五感に訴える見学ができることです。色はもちろんのこと、チョコレート、シナモン、木炭など一般的にワインの香りに例えられる物の香りを実際に嗅いで見たり、繊細さを表す表現に使われるシルクやベルベットなどの素材に触れて感じるなど、なかなかユニークな見学でした。

最後は、ドメーヌ内バンケットルームでディナーをいただきましたが、ここで頂いたポマールのプルミエ・クル、
大変美味しゅうございました

明日は、ボーヌの観光です。この続きは次回に。

 

 ランデヴー・アン・フランス2015② 2015.04.16 Thu

この日は大変暖かく天気も良かったので、ブドウ畑の中のサイクリングは意外と快適でした。アップダウンもほとんどなかったのも幸いしました。

何キロ走ったのか良くわからなかったのですが、途中で降りて朝からワインの試飲。マコンのあたりはシャルドネを使った白ワインが有名で、口当たりも良くお値段もお手頃なものが多いです。Pouilly Fuisseは結構有名ですよね。試飲なので飲まなくても良いのですが、ゴックン派の私は5種類も試飲するとほろ酔いいい気分。土とボトルを並べてあり、それを見ながら試飲するので、土地によってブドウに違いができることがはっきり認識できました。

ワインも1本買って、さあ、バスにはどこから乗るのかと思いきや、来た道を戻ると言うじゃないですか。
「10キロ走ると聞いていたので、まさかこれで10キロはないだろうとは思ってましたが・・・やっぱりね。世の中そんなに甘くない。」と、あきらめて来た道を引き返したのでした。
ちなみに、ブルゴーニュ地方南部には私たちが走ったマコン近郊から70キロほど北のGIVRYまでVole verteという自転車専用道が続いています。 又このVole verte以外にもブルゴーニュには自転車専用道がいくつもありますので、美しい田舎道を自転車でのんびり旅行するのも良いかもしれません。

今日のランチは、Milly La Martine という田舎町のオーヴェルジュでいただきました。
いやぁ、こんな田舎の食堂はいいですね!古い映画のポスターや写真が貼ってあり味がある。

ただ、出てきたこのポークのメイン料理、とにかく塩っ辛い!!!労働者風の方もたくさんランチに来ていたので、塩分摂取のためワザトなのか、ただ単に分量を間違えたのか???それとも日本人だけに辛いのか?
と他の人に聞くと、皆塩辛い言っていたので、塩辛いのには間違いなく、結局半分残してしまいました。すみません。

初めてのメンバー揃っての食事で、ワインも入ってずいぶん和んできました。

メキシコから参加の人たちは、男性1名女性3名だったのですが、なぜかそのうち3名が家族!
えっ!?これって仕事では?家族旅行??
男性のホセは社長ですし、よほど大きく事業をされているんでしょうね。
奥様とお嬢様を同行されているそうです。
まぁそれは良いとして、この昼食後から、何かあれば「アミーゴ!」「アミーガ!」が飛び交うようになりました。
ラテン系は明るいですよね。

ブラジル人3名は男性ですが、カルロスは上品な紳士、ロブソンはお酒を飲むと顔が真っ赤になるし、途中で席を立って行方不明になるしで少し不思議キャラ、ファビアーノはまだ30代前半のおしゃべり野郎。それぞれユニークです。

アメリカからは5名参加なのですが、実は3名がフランス人、1名は遅れて参加のようで今のところ4名です。
オーストラリアから参加のドゥブラは明るいおば様。

そして、残るは日本人。1名はとにかく声がデカくて汗っかき!(笑)名前を出すと問題もあるのでHさんとしておきましょう。
もう1名は業界の大先輩Sさん。仕事が忙しいのか時差ボケなのか夕方から夜にかけては、たとえディナー中でも暇があると寝ています。

午後は、かつてヨーロッパ最大の建造物があったクリュニーへ向かいました。
この続きは次回に。

 

 ランデヴー・アン・フランス2015① 2015.04.10.Fri

今年もランデヴーフランスに参加してきました。正式名称は「ランデヴー・アン・フランス」ですので今年からはこれに変更したいと思います。
ランデヴー・アン・フランスはフランス最大の旅行業界の見本市で一年に一回開催されます。
今年は花の都のパリでの見本市。世界各国から約900名の旅行業者が参加して開催されました。日本からの参加は約40名。見本市の前には各地方に分かれてプレツアーが行われます。

昨年は、南西部ミディピレネーのプレツアーに参加しましたが、今年はブルゴーニュに行ってきました!
私の大好きなブルゴーニュ、そして大好きな赤ワイン、ピノノワールのブルゴーニュワインの郷です。
更に、ブルゴーニュで最も有名なレストラン「ベルナール・ロワゾー」での食事も入っていますから、大いに期待が膨らみます。弊社ではブルゴーニュの手配も多いので、このツアーへの参加は新しい情報収集でもあります。
今年のメンバーはというと、アメリカ5名、メキシコ4名、ブラジル3名、オーストラリア1名そして日本3名に
フランス人のスルーガイド1名。
昨年とは打って変わって、ラテン系も加わりアジアは私たち3名のみです。
しかもその3名がいずれも濃い~い大阪のおっさん!!!
アメリカにもブラジルにも負けない強烈キャラです。さすがの私も他の2人には負けました。それは追々。

※ベルナール・ロワゾーにて。今回のメンバーの一部です。

ツアーは静かに幕を開けました。
ブルゴーニュの南、ローヌアルプのリヨン空港に到着したのは、3月26日の20:10。
リヨンの空港からブルゴーニュ地方南端のマコンまで車で1時間。ホテルに着くと21:30を過ぎていました。
さすがに疲れてしまい、部屋に入って、シャワーをさっと浴びて眠りについたのが23:00・・・
・・・目が覚めたのが02:30・・・ここから眠れず朝までメールチェックをしたりテレビを見たりして過ごし、07:00丁度に朝食を取りに、食堂へ。(完全に時差ボケモードに突入しました。)
朝食室の窓からはソーヌ川沿いの風景が眺められるのですが、何と桜がきれいに咲いていました。
日本のソメイヨシノではないですが、それなりに美しかったです。

ホスピス・ド・ボーヌは、ブルゴーニュ公国時代の1443年に、貧しい人たちの救済目的で建てられたもので、40年ほど前まで病院として使われていたと言うから驚きですね。当時から、ホスピスが所有する畑から作られるワインの売り上げでその経費は賄われていたといいます。今も栄光の3日間のハイライトとして11月の第3日曜日オークションが開催されています。

9:00出発と聞いていたので、10分前にロビーに降りると、今回ガイド役のブルゴーニュ観光局のエマニュエルが
にこやかに待っていてくれました。彼女が人数確認をしてさっそく車内へ。
座ったと思ったら、前の座席の女性が「私クリスタル。よろしくね!」と振り向いて笑顔で挨拶してくれました。
(さすがアメリカ人!明るくて活発!)と思いながら、「私はKYOSUKE。日本人です。」とあいさつしものの、欧米人にはKYOSUKEという発音が難しくてわからない。
そこで昨年から取り入れた方法で、「KYOSUKEは難しいので、6角形の小屋のKIOSKかジャンピエールと呼んで!」

今日は朝のサイクリングからスタートです。

10キロのサイクリングでしたが、果たして運動不足のおっさんは無事怪我なく完走できたのでしょうか?
この続きは次回に。

 

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