フランス情報とフランス旅行記 2017年4月

  • ジャンジャン・ピエール
    フランス旅行を手がけて20年。私自身もいつも感じることですが、本当のフランスらしさは、パリから先にあります。

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 ランデヴー・アン・フランス2017③ 2017.04.22 Sat.

<サン・ベルトラン・ド・コマンジュ>

気を取り直して、今度こそ紹介を。

サン・ベルトラン・ド・コマンジュは、【フランスで最も美しい村 Les Plus Beaux Villages de France 】に登録されている、ピレネーの麓の美しい村です。この村の期限は、古代ローマ時代までさかのぼります。ローマ時代の後一端は廃れた村が再度発展したのは11世紀ごろで、その時に建てられたロマネスク様式のサント・マリー大聖堂が村のシンボルです。

ガイドと合流して大聖堂の内部を見学すると、時代を経て変遷していった様子が伺われます。後になって作られた3本足のパイプオルガンはこの地方でも大変珍しいものだそうです。

村自体は、非常にこぢんまりとしていて、まだ早春で緑が少ないせいか殺風景な印象がありました。その後、村はずれのサン・ジュストのバジリカを見学しましたが、こちらは、ローマ時代の遺跡を再利用して建てられてる珍しいものでした。よく見ると形も色もバラバラな大理石を組み合わせて壁にしているのがわかります。

その後、ガイドと一緒に指定された昼食場所へ行きましたが、何故かガイドがレストランの前でなんの前触れもなく去って行きました。残された私たち10人は???勝手に入って食べるのか?それとも待っておくのか?解らずにしばらく苦笑い…待っていても仕方ないので、とにかく入れば何とかなると思い入ってみると店のマダムが「こちらへどうぞ~」、それならガイドさん何とか言ってから帰ってよ!!!(怒)

ランチは10名で初めて話をする機会、まずは席の近いもの同士で自己紹介を始めると、10名の中にアナが2人とアンが1人!ということは、トゥールーズからアナが同行するって、この2人のどっちか!?いやいや、彼女たちは参加者です。でも女性6名のうち半分ANNって。すごい(笑)私は、名前を名乗るもいつものように「何!?」と聞き返されるので、「名前はKYOSUKE、でも難しいからかジャンピエールで!」、本当に来年からは名刺もジャンピエール橋本に変更しようかと考えている今日このごろです(笑)やっぱりこの辺りに来ると鴨が出ますが、今日も定番【マグレ・ド・カナール】見た目も味付けも素朴な田舎風、美味しかったです!

昼食後は、山の奥へと向かってのドライブです。午後には雪もちらついてさむーい日となりました。この続きは次回に。

 

 ランデヴー・アン・フランス2017② 2017.04.20 Thu.

<サン・ベルトラン・ド・コマンジュ>

そういえば、今回の日本出発時に大変なことがありました。
私は兵庫県の田舎に住んでいるので、当日はバス+電車+空港バスと関空まで約3時間の長旅をしないといけません。添乗の際は、十分に余裕を持って自宅を出るのですが、今回は商談+研修で、パリまでは一人旅。インターネットチェックインも済ませていたので、2時間前までに到着すれば十分だろうと逆算して自宅を出ました。

まず、自宅から駅までのバスを降りて篠山口駅の改札に向かう途中で違和感を感じ…「あっ!携帯!」バスに置き忘れです!
今や立派な携帯依存症の私が携帯持たずにフランス10日間は有り得ません!
急いで引き返したのですが停まった場所にはバスが居ません。
「えっ~」
でもその後ろにバスが1台停まっています。行き先は乗ったルートとは違うけど、バスのタイプは同じだったのでロータリーを1周して行き先を変更したかもと思い、運転手さんに事情を話し中に入ると、携帯発見!
急いで引き返し、なんとかギリギリ間に合った特急に乗車しました。

7:37に発車してしばらくするとアナウンスが…
「先ほど7:40頃に灘駅にて人身事故が発生しました、今後この列車に遅れ等の影響が…」
「なぬ~。嫌なオカン。じゃない予感。」
私の路線は宝塚線なので、神戸線の人身事故だし、まぁ遅れても少しなら大丈夫と安心していました。
またしばらく走って宝塚を過ぎた頃、
「人身事故の影響でこの先列車がつかえております…。」(まぁこれは想定内)
その後、減速して伊丹駅を過ぎた頃に、
「前を走っております列車に急病人がおられ、救護をしており列車が停まっております。」
で塚口駅で完全に停車。
この時点で10分遅れ。

当初、空港バスは大阪駅から乗る予定をしていましたが、遅れるときはこの先尼崎から大阪間で更に20~30分遅れることもよくあったので、このまま乗っていると飛行機に乗り遅れる~。
そこで、大阪ではなく尼崎からの空港バスに乗ることを想定し携帯で検索すると、尼崎着は定時8:32着なので8:40発のバスに乗れるところ、2本遅れつまり9:35発に乗れれば、エールフランス出発の1時間15分前に到着できるのでなんとか間に合うことが判明しました。
この時点でまだ列車は動かず…少し焦りが。
(駅に停車してるんやから降りて、タクシーでも捕まえればひと駅なのでなんとかなるのですが、特急で停車駅ではないので降りられない!)
停車して10分、まだ動かない…
13、14、15分後に「列車が発車いたします。」(ホッ)
ようやく動き出しましたが…。尼崎には35分ほど遅れて到着、9:35発のバスには乗ることができ、事なきを得ました。
バスの中でも高速で事故があったら大変と思いましたがそれもなく定刻前に空港に到着しました。

でも、まぁこういう時はいろいろ続くんですよね。空港でチェックインを済ませ、手荷物検査。ベルトや時計を外して無事通過。荷物を受け取り搭乗ゲートへ。
順調順調。
そして離陸(デコラージュ!)、さぁて時計を現地時間に…
「ない!!!!!」
そうです、腕時計を落として気づいていなかったんです!ベルトタイプの腕時計でしたので、付け直す時にしっかり留まっていなかったのか、そもそも手荷物検査で取り忘れたのか、全く記憶にございません。(苦笑)
腕時計、よく忘れるので高価なものは付けられません。まぁほとんど飲んだ時に外してそのまま置き忘れなんですが…

今回の件はトラブル続きというか、列車以外は私自身の不注意なんですが…(トホホ)

で、やっとサンベルトラン・コマンジュなんですが、前置きが長すぎたので次回にしたいと思います。
なんでやねん!(笑)


  

 ランデヴー・アン・フランス2017① 2017.04.14 Fri.

しばらくブログをサボっておりましたが、今年もフランス観光開発機構が開催するフランスでのワークショップ「ランデヴー・アン・フランス」に参加しましたので、これからしばらく現地情報とともにその様子を紹介いたします。今年は、オクシタニー地方・オートピレネーのプレツアー、ルーアンでのワークショップ、パリのポストツアーの3部作ですので、しばらくお付き合いください。

こんな景色が見れたのか!?

<オート・ピレネー プレツアー>オート・ピレネーはオクシタニー地方の南東に位置する県でピレネーの山々を擁し豊かな自然が魅力です。以前はミディ・ピレネー地方に属していました。フランスの地域圏再編成により2016年からミディ・ピレネー地方とラングドック・ルシヨン地方の2つが合併してオクシタニー地方となりました。オクシタニー地方は東はニーム、ポン・デュ・ガールから西はトゥールーズ、ルルドまでピレネー山脈を挟んでスペインと国境を接する広大な地域です。

3月23日19:30頃、私たちトゥールーズ・ブラニャック空港に到着し、オクシタニー地方の担当者の熱烈な歓迎を受けバスに乗り込みました。実はこの担当者のNさんは以前プレツアーに同行してくれた方で日本にも何度も来ているのでよく知っています。通常市内ホテルまで30分ほどですが、他コースの宿泊ホテルも回ったので、ホテルに着いたら21:00前でした。急いでチェックインをして、20:00から既に始まっているウェルカム・レセプションの会場に合流しました。そこには他コースの参加者など総勢40名程が…。日本からのフライトは到着が遅いので、日本人の数名のみが遅れてきたという状況でした。もうすでにワインを飲んで出来上がっている人達の中で、なんとか追いつかないとと飲み食いしていると誰かが手を振っています。「どこの酔っぱらいや!?」と思い知らんふりしてましたが、やっぱり私に手を振っている。長旅の疲れとワインの酔いでかすむ目を凝らすと、「アメリア!」。4年前にプレツアーで一緒だったイタリア系カナダ人の女性でした。彼女とは残念ながら別コースでした!(残念)観光局のNさんにもどこのコースについて行くのか聞いてみるとやっぱり別コース。明日からの担当者は?と聞くと、「アナがホテルに来るから!」と教えてもらいました。そうです私たちのコースの担当者はアナさんです。夜も更けて23:00を回った頃に解散となり部屋に戻ると、バタンキュー。ところが、若い頃のように永遠の熟睡は訪れません。2:00頃に外がやけに騒がしいと思い起きて外を見てみると、若者が通りで大声で騒いでいます。どうも目の前の通りに若者の集まるクラブ?があるようで結局4:00頃まで騒いでました。こうなると、こっちは時差ボケと年のせいで眠れません!メールチェックをしたり、音楽を聴いたり、携帯でツムツムをしたり、シャワーを浴びたり、なんとか時間を潰し、朝食が始まる6:00を少し過ぎた頃に朝食会場へ一番乗り!!と思いきや日本人のもうひとりの男性H氏が一番乗りでした。聞くとやっぱり眠れなかったと…。ダメですね~おっさんは。

  • 寂しげなおじさん  

  • トゥールーズのホテルCITIZ  

朝食後、出発の8:00まで市内散策したり、寂しげなおじさんに話しかけたり、携帯でツムツムしたりして、ようやく出発の時間になりました。アナが来るのだろうとロビーで待っていると、どこから見てもアナではない男性が、バスに乗るように促します。ツアーのメンバーが気にかけてくれているのかと思いきや、この人こそアナ…じゃないオート・ガロンヌ県観光局の担当者でした。そうなんです。実は私も今回はオート・ピレネーのプレツアーと思い込んでいたのですが、一番最初に訪問する、サン・ベルトラン・ド・コマンジュはオートガロンヌ県なのです。アナというのは、オート・ピレネー県観光局の担当者でした。(笑)

このバスに乗り込んでみてやっと今回のメンバーとご対面。私、日本人H氏、日本人Mさん、フランス人E氏、ポーランド人Aさん、フランス人ABさん、英国人Lさん、ドイツ人Dさん、ブラジル人M氏、ブラジル人APさんという10名でした。今年も国際色豊かに和やかにツアーは始まります。

私は一番後ろの座席を陣取って、トゥールーズからピレネーの山が近づくまで2時間のドライブです。気をつけたほうがいいのですが、このタイプのバスって最後尾の席はすごく揺れるんですよ、腰痛持ちの人は絶対に避けてくださいね。それでは、次回はフランスで最も美しい村「サン・ベルトラン・ド・コマンジュ」をご紹介します。

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