フランス情報とフランス旅行記

  • ジャンジャン・ピエール
    フランス旅行を手がけて20年。私自身もいつも感じることですが、本当のフランスらしさは、パリから先にあります。

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 パリ2017① 2017.09.21 Thu

<ニッコー・ド・パリ>
ランデブー・アン・フランスも終了し、帰国の途と思いきや、実は続きがあったんです。
今回は日本人だけのパリ・ポストツアーが企画されました。一昨年の11月以降特に減少の目立つ日本マーケットに何とかテコ入れをしたいパリ及びイル・ド・フランス観光局やサプライヤーからの強い希望で実施されたということです。
宿泊は、懐かしい元ニッコー・ド・パリ!(現在:ノヴォテル・トゥール・エッフェル)

私がこの仕事を始めた当初、よく手配、宿泊したホテルです。
多くの高層アパルトマンが建ち並ぶこの地区で、赤茶色の建物が特徴的です。パリらしさはないのですが、日系の安心感からか、多くの団体旅行で利用しました。「雪園」という中華料理屋さんが近くにあったのですが、しょっちゅう行ってました。今でこそフランスでは現地のものを食べるようになりましたが、昔の団体旅行は日本をそのまま引きずって旅行していたんだと思います。だからこのあたりのレストランでよく知っているのは、日本料理、韓国料理、中華料理と日本でも食べられるものばかりです。(笑)
ということで今晩の食事はホテル内の日本食レストラン「弁慶」!ホントに楽しみにしてたんですよ。なんせ10日ぶりのお米!しかも高級和食の弁慶ですから・・・数年前にお客様とご一緒しましたが、その時も大変美味しかったと記憶していました。で、その結果は・・・と言うと、「う~ん!?」でした。
ただ今回いただいた食事メニューは団体用のメニューだということでしたので、仕方ないのかもしれませんけど、量も味も頼りない感じでした。すみません弁慶さん。でも個人で行けば間違いなく美味しいので、メニューの問題かと思います。

<マルモッタン美術館>
翌日は、印象派をテーマにパリの視察、午前中はマルモッタン美術館。モネ好きにはたまらない美術館です。ここには何度か来ていますが、今回はオープン前に貸切で見せてもらえましたので、館内の写真撮影も許可が出ました。貴重です!
印象派という名前の由来となった「印象、日の出」「睡蓮」「ルーアン大聖堂」など名作がずらり!この時期はピサロの特別展も行われていました。

約2時間、ゆっくりとオーディオガイド付きでマルモッタン美術館を堪能しました。やっぱりモネの絵には癒されます~。昼食は、美術館から歩いて10分の【ラ・ガール La Gare】。旧フランス国鉄の駅を改装して出来たレストランで駅舎の部分がカフェ、地下ホームがレストランとして利用されています。地下のスペースは結構広く、奥にはテラスもあるので、レセプションなどで利用するのも良いかもしれません。

昼食後は場所を移してモンマルトルへ。ヴァン・ゴッホをテーマにピガール広場からサクレクール寺院までガイド付きで散策しました。

途中、ヴァン・ゴッホが弟テオと一緒に住んでいたアパートへ。画商の弟テオの援助があったから、ヴァン・ゴッホは絵を描き続けることができ、結果後世に大きな贈り物を残すことができたんですよね~。たくさん喧嘩もしたようですが、できた弟です!

モンマルトルのぶどう畑も特別中に入れてもらい、サクレクール寺院までヴァン・ゴッホが見た風景をイメージしながら散策しました。

夕食は、以前ご紹介したレストランバス【バストロノーム】でした!
バストロノーム紹介のブログ
貸切だとホテル発着にできるので、すごく便利ですね!夕方ホテルに戻って1時間の休憩中はパリの弊社のコーディネーターと打ち合わせと称してロザワインを1本空けていたこともあり、車内でも結構盛り上がってバスを降りるともうヘロヘロでした~。でもホテル前で降りられるのがありがたかったです。
明日は、パリ2日目、ケ・ブランリー美術館へ!

 ランデヴー・アン・フランス⑨ 2017.09.19 Tue.

<商談会>
商談会は2日間、朝9:00~18:00まで1ヶ所20分間、旅行業者が各出展者ブースを回ります。今回はノルマンディ地方でしたので、やはりノルマンディ地方の出展者が多かったです。私もできるだけノルマンディ地方の普段会えない興味のある出展者とアポイントを取りさまざまな情報を仕入れました。

大きな見本市会場を20分毎に歩いて移動するので体力も必要です。(まぁよく休憩もしますが…)
会場では、以前一緒にプレツアーに参加した他国の旅行業者の人に会ったり、顔見知りの出展者に会うことも多く、それも楽しみの一つです。初日の終了後は、会場を一旦後にして、パノラマXXLという新しくできた観光施設の見学でした。ここはルーアンの歴史を360°のスクリーンを使って紹介する施設ですが、定期的に展示内容は変わるようです。http://www.panoramaxxl.com/

18:00に会場を出て渋滞もあってバス移動に45分、パノラマXXL見学後、見本市会場の隣で開かれる20:30からのソワレに出席という殺人的なスケジュール!?でした。

今年の会場は、参加者数に対して少し狭かったようで、混雑し熱気で暑すぎました。

2014年に南西フランスを一緒に旅したドイツ人のクラウス(通称:サンタクロース)にも会いました(笑)「お前、英語がずいぶん上手になったなぁ!」ですって(苦笑)
パーティーは深夜まで続きましたが、私も体力の限界を感じ少し早めのシャトルバスで船に戻り、船内のバーで軽く1杯飲んで午前1時就寝。

翌日は、商談会終了後パリに移動の為、朝から慌ただしく荷物をまとめて、日本人の参加者全員で記念撮影を済ませ出発。2日目のランチ休憩のあとは、明らかに人が少なくなる!みんな、会場を抜け出てルーアンの観光に行ってしまっているのでしょう。でも、「百聞は一見にしかず!」参加者は旅行業者なので、その気持ちもよくわかります。目の前に美味しい食事があるのに食べられない・・・みたいな。

今年も、オートピレネーやルーアンはじめフランス各地のたくさんの情報を仕入れてパリへの帰途につきました。

さて来年はどのような旅になるのでしょうか?お楽しみに!

 ランデヴー・アン・フランス⑧ 2017.09.12 Tue

<ルーアン>
今日は朝から、ルルドの最寄り空港、ルルド=タルブ空港からパリへ向け航空機で移動し、パリ・オルリー空港からは、バスで約2時間かけてノルマンディの中心都市、ルーアンへとやってきました。

 今回はルーアンで商談会(ランデヴー・アン・フランス)が開催されるのですが、ルーアンではホテルの部屋数が足りないこともあり、我々日本人はセーヌ川に横付けされたリバークルーズ船で宿泊しました。
広くはないですが、一人なら十分なスペースでした。ただ問題はシャワーで、スマートな方ならまだしも、かなりメタボな私にとってはかなり窮屈でした。しかもシャワーカーテンがお湯で身体に絡みつき大変でした。こちらの船会社では、近々新造船のクルーズ船がデビューするそうですが、シャワーは現在のものよりゆったりとしていて、カーテンではなくガラスの引き戸で仕切られていると聞き、少し安心しました(笑)

夕方からは、明日からの商談会の前に、旅行業者対象にカクテルレセプションとウェルカムディナーが行われました。まず、「サン・トゥアン教会」で主催者の挨拶とカクテルが。ノルマンディーはワインの産地ではないので、カクテルはシードル(りんご酒)とアップルジュースとフランスなのに少し寂しい(゚д゚)

引き続いて、ルーアン旧市街の一部道路や広場を貸し切っての「光の道」というプログラム。
教会を後に、木組みの家が建ち並ぶダミエット通りから西に折れてサンロマン通りを抜けルーアン最大の観光名所「ルーアン大聖堂」へ。ここではパフォーマンスとプロジェクションマッピングが行われるというので、私たち以外の一般の観光客や地元の人も多く見学されていました。そこからさらに大時計を抜け、奇妙なドラムバンドの先導で、ジャンヌ・ダルク教会のある旧市場広場まで約1.5キロを歩きながら楽しませてくれました。

 ディナーは、旧市場広場周辺の15軒のレストランに分かれて、ノルマンディ料理のメニューでした。料理は美味しかったのですがやはりワインではなく、シードル、アモー、カルヴァドスとりんご酒ずくしでした。これはこれで美味しかったですし楽しめました。

結局、ホテルいや船に戻ったのは23:30で、朝かの移動も含めかなり疲れてやっとここに来て少し眠れた感じがしました(笑)いよいよ明日から2日間は商談会です!

 ランデヴー・アン・フランス⑦ 2017.09.7 Thu

<ポン・デ・エスパーニュとガヴァルニー>

今日は朝から山を目指します。

 南へ約1時間、コートレという山岳リゾートに到着しました。
私たちは、まず、スポーツ用品店で靴を借りて、さらに南の【ポン・デ・エスパーニュ】を目指します。正直なところ私はこの地の事をよく知らなかったので、今回のプレツアーに参加するまで【ポン・デ・エスパーニュ(スペイン橋)】と聞いて、橋が観光地になっているのかと思っていました。実はこの辺り一帯の公園を指すのですが…冬はスキー、夏はハイキングで賑わう公園です。もちろん、ポン・デ・エスパーニュ(スペイン橋)もありましたが。

時期的には中途半端な時期(3月末)でしたから、雪が残っていてハイキングには少し早かったです(笑)本当のハイキングシーズンは5月~9月となります。
1時間ほどハイキングして、コートレに戻り、スポーツ店で靴を交換するために通りを歩いていると【Berlingots】と書いた看板のお店が目にとまり、ガイドさんが「この飴知ってる?」と話していると中から店員さんが招き入れてくれ、飴作りの実演を見せてくれました。【Berlingots ベルランゴ】はフランスの伝統的な飴で今も手作りです。この街には何軒も【Berlingots】を売る店が並び、この街の名物となっているとのことでした。

コートレ Cauteretsは、古くはドイツ人の温泉保養地として栄えたようで、今もドイツの温泉保養地によくある作りの広場が残っています。もちろん温泉もあります♨

昼食後は、ガヴァルニー渓谷を目指します。コートレからガヴァルニーへは車で1時間少々で山あいの美しい景色の中のドライブです。途中の橋でバンジージャンプをしようとしている人を見つけて皆で降りて写真撮影(笑)バンジージャンプなんて高所恐怖症の私からするとありえない!!

結局、準備をしていただけで飛ばないということだったので、バスで先を急ぎ、ガヴァルニーへ。。

ガヴァルニー Gavarnieはスペイン国境にまたがる3000メートル級の石灰石の山々が氷河の侵食によってできたカール(圏谷)により自然美をなしています。夏のハイキングは初心者から上級者まで楽しめます。私たちは駐車場から1時間程度の初心者コースのハイキングを楽しみました。。

できれば、花が咲き滝が流れる夏場に再訪したいものです。

さて、大自然を満喫したあとは、ルルドに戻り、聖職者の方と待ち合わせて、特別セレモニーへ。
ここからは写真はないですが、何をしたかというと、特別に私たちのグループだけでローソク行列をしたんです。でもキリスト教の信者でもないのに、聖なる洞窟で、信者さんがたくさんおられる前でロウソク持って特別礼拝って、ホント気が引けました~。

夕食はホテルで。このグループで過ごす最後の夜ということもあり、お互いにSNSの連絡先を交換したりして、最後のディナーを楽しみましたよ。
明日は、いよいよ商談会の開催地、パリ北部、ノルマンディのルーアンです!

 ランデヴー・アン・フランス⑥ 2017.09.01 Fri

<奇跡の街・ルルド>

 ルルドはフランスではパリの次にホテルが多いってご存知ですか?
何故??
それは、ここがキリスト教で重要な聖地だからです。ルルドに住む14歳の少女ベルナデットの前に聖母マリアが現れたのが今から約150年前の1858年。
今ではカトリックの聖地として、年間600万人もの信者がやってくると言われています。でもキリスト教の信者ではない人達にとってもルルドは十分魅力的です。
ルルドの聖域もそうでうが、周辺には、ポン・デ・エスパーニュやガヴァルニーなどの美しい自然があり、その拠点としてホテルの多いルルドは打って付けなんですね。

まずは腹ごしらえ。

メインは鴨のマグレか白身魚ということで、お肉が続いていたので魚を選んでみました。味は良く満足!他の人が注文したマグレの感想を聞くと『絶品!!』とのこと。

お店の写真を撮ろうと外に出て見ると【Le Magret/マグレ】って、そら鴨のマグレは美味しいわいっ!(怒)でも、ルルドではこのレストランはオススメですよ。

昼食後は、まず、ルルドの聖域へ。
午後からは、昨日からピック・デュミディにかけての悪天候は何だったのかと思うほど暖かく穏やかな天候になりました。流石にバチカンの次に巡礼の方が多いルルドの聖域にはたくさんの団体を含む信者の方々が来られていました。
私たちは、ルルドの聖職者の方の案内で3ツの聖堂、ロザリオ聖堂、無原罪のお宿り聖堂、そして広大な地下聖堂、聖ビオ10世地下バジリカ聖堂とマリア様が出現した洞窟を見学しました。

有名な夜のローソク行列は、来週からということで参加できませんでしたが、聖職者の方の計らいで、明日、特別な礼拝をさせていただけることになり、参加者にも敬虔なカトリック信者の方もおられたようでとても感激されていました。

<ルルドのホテルとレストラン>
ルルドには本当にたくさんのホテルガあります。5ツ星ホテルはありませんが1ツ星~4ツ星まで。感じたことは、全体的にホテルが古く料金は安め、ただ良いサービスは望めないということです。これは、ルルドという特別な街故の特徴だと思います。巡礼者にとっては、ルルドにホテルライフを楽しみに来ているわけではなく、ホテルは休息の場所なのです。レストランも同じ理由で特別美味しい料理を提供する必要がないのです。もちろん観光客も滞在しますが、観光客にしてみても、ルルドのホテルが平均点以下でも、文句をつけないのではと勝手に想像しました。
私たちは、ルルドのメルキュールホテルに滞在しましたが、やはり他の街のメルキュールと比較して、部屋の綺麗さや快適さ、フロントの対応にしても朝食の内容にしてもやや劣る印象でした。

<St-Savinのレストラン>
上記の理由もあってか、今晩のディナーは、ルルドから15キロほど南の小さな街St-Savinのレストラン『Le Viscos』へ。
立派な体格のムッシュー・ジャン=ピエール・サン・マルタンが作る料理は、地元食材を生かす素朴で上品な味わいでした。この地方の黒豚は味もしっかりと濃厚で大変美味しかったです。わざわざ食べに来る価値のあるレストランだと思いました。

 明日は、オートピレネーの美しい自然、【ポン・デ・エスパーニュ】と【ガヴァルニー】へ。

 

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